「プログラミング独学はやめとけ」とよく言われますが、本当にそうなのでしょうか?
実は、独学でも成功する人と挫折する人には明確な違いがあります。
本記事では、独学が難しい理由と、それを克服するための具体的な方法を解説します。
挫折を防ぎ、効率的にスキルを習得するコツを知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
「プログラミング独学はやめとけ」の結論
結論から言うと、プログラミングの独学は「独学をしていくためのマインドセットや環境が整っていれば問題ない」と思っています。
私も今振り返ってみると、本記事で述べるプログラミング独学はやめとけと言われる3つの理由を自然と克服できていたから未経験からwebエンジニアに転職できたのだと思っています。
しかし、反対にマインドセットが整っていない場合は独学に挫折していく可能性が高いです。
事実、プログラミング独学の挫折率は「90%」とも言われており、いかに学習の継続が難しいか分かると思います。(参考データ:PRTIMES)

「プログラミング独学はやめとけ」と言われる3つの理由

では独学を始める人が多い中、なぜ「やめとけ」と言われるのでしょうか。それには、大きく分けて以下の理由が挙げられます。
- プログラミング独学で「何をすればいいか分からない」
- すぐに結果が出ると思っている
- 独学中に必ずぶつかる「エラーの壁」に苦しむ
① プログラミング独学で「何をすればいいか分からない」
独学においては「何をどの順番で学んでいくべきか、そして学んだことをどうアウトプットしていくか」というロードマップの設計がとても重要です。
なぜなら、どんなに良質な学習ができていたとしても、そのロードマップが自身の目的にあった「道」とは全然違うものでなければ「ただ学んだだけ」で終わってしまうからです。
例えば、バックエンド技術を扱うエンジニアになりたいのに、PhotoshopやXDなどのWebデザインスキルの習得ばかりをやっていても、学んでいる最中は楽しくても「あれ…学んだのはいいけど、このスキルをどうやって生かせばいいんだっけ…」と路頭に迷ってしまうことでしょう。
プログラミングの独学は「あくまで正しいレール上で」適正な学習をしていくべきなのです。
② すぐに結果が出ると思っている
プログラミングの初学者は、学習した分すぐに結果が出ると思いがちです。しかし実際は、一朝一夕で学習内容が身につくものではありません。
プログラミングの理解は、点と点が線になって初めて本当の理解になるからです。
例えて言うと、ペンキを使ってミリ単位で壁に色を塗っていくイメージです。毎日めちゃくちゃ薄い色で毎日塗っていくので自分では気づきませんが気づけばきれいな色になっている感じです。
「プログラミング学習は長期戦」です。膨大な情報の一部分だけを学んだだけでは何の意味もありませんが、その積み重ねが身を結ぶものなのです。
③ 独学中に必ずぶつかる「エラーの壁」に苦しむ
プログラミングを学ぶ中で避けて通れないのがエラーやバグの発生です。その原因が分からないまま悩み続けると、楽しさよりも挫折感が勝ってしまいます。
誰しもこれまで順調にいっていたものがエラーによって手が完全に止まってしまうと、焦ってしまうものです。
しかし、そんなエラーに立ち向かうこともプログラミング独学の大切なピースだと自覚しておきましょう。
実際の現場においても1日中エラーと格闘することも珍しいことではないので安心してください。
独学でも大丈夫!独学が成功するための3つの条件

① 明確な目標設定:プログラミングを学ぶ「目的」をはっきりさせる(「なぜ」を言語化する)
プログラミングを始める前に、「なぜプログラミングを学ぶのか」を考えることが重要です。例えば、以下のような具体的な目的を設定しましょう…
- Webサイトを作りたい
- IT企業に転職したい
- フリーランスとして働きたい
これらの目的は独学のロードマップにおけるゴールとなります。つまり、全てのプログラミング学習がこのゴールの達成ために作用するように学習計画を立てていくことになります。
また、「なぜwebエンジニアとして働きたいのか」という「なぜ」も言語化させたいです。なぜなら、この「なぜ」はあなたにプログラミング独学をさせる動機・原動力であり、その「なぜ」を言語化することで将来学習に挫折しそうになったときの最高の処方薬になるからです。
例えば、「ワークライフバランスを整えたいから」「毎日知識やスキルが積み重なっていく人生にしたいから」などなど… そこからさらに「なぜ」を問いかけるとより深いレベルの動機になります。
ちなみに、私が思考の整理に使っているツールが「miro」です。PCユーザーならばめちゃくちゃ使いやすくて最近愛用してます。
思考が行き詰った時は「ChatGPT」などの生成AIと対話してみることで壁打ちしてみるのもアリなのでぜひ!
② 体系的なロードマップ:道筋を明確にする
「何をどうやって学習すべきか」という適切なロードマップの中で学習しましょう。
行き当たりばったりのプランでは独学は途中で挫折してしまう可能がとても高くなると思うからです。
例えば、未経験からエンジニアに転職したいと思う方は以下のような感じでしょうか…
- HTML/CSSをざっと
- PHPの基礎文法に触れる
- SQLのデータ操作を学ぶ
- LaravelでCRUD機能を兼ね備えた簡単なアプリを作る
- 上記③の簡易アプリをブラッシュアップしたポートフォリオアプリを作る
プログラミング学習に絶対の正解はありませんが、これをやっておけば無難というものはあると思っています。詳しくは過去の記事も参考にしてくださいね。
プログラミング学習の最適な順番とは?ゼロから始める人への完全ガイド

③ 継続力と問題解決能力:挫折せずに進む力
どんな人でもエラーやバグに立ち向かうことになります。
私もその1人で、同じエラーで丸2日間が潰れてしまったこともあります。しかし、その苦難を乗り越える経験をしたからこそエンジニアになれたと言っても過言ではありません。エラー解消で苦労したことが転職活動の際の話のネタになったりしたからです。
まずプログラミング挫折の予防として、前述したような「プログラミング学習は長期戦」というマインドセットを持っておくことが非常に大切です。数日間エラー解消に時間を費やしたとしても学習自体が継続できているなら何の問題もありません。むしろその苦労が資産になります。
また、エンジニアとしての問題解決能力も独学の成功の必須条件です。自身でできる問題解決には以下の方法があります。
- エラーの内容をそのままググる
- ChatGPTなどの生成AIに相談する
私の経験上から、この2つの方法で大体の問題は解決できます。(しかもそのうちの大半がちょっとしたケアレスミスだったりしたりしなかったり…)
「エラーで詰まるのは当たり前。そこからどう解決に導くか。」というマインドセット並びに問題解決への取り組みが重量です。
効率を求めるならスクールを「選択肢」に入れてもいい

プログラミングを独学で続けることに不安を感じている人にとって、スクールを選択肢に入れるのは賢い方法の一つです。
実際に私も少しの独学の後にスクールで学習をしたのち転職活動を始め、Web受託開発企業に転職をすることができました。いま振り返ると本当にいい投資をしたと思っています。
スクールを利用するメリットは効率と環境
スクールには独学にはない「効率的な学び方」と「学びを続けられる環境」が整っています。以下のようなメリットがあります:
① 決められた期間で学べるカリキュラムが整備されている
スクールでは、あらかじめ学習期間が設定されたカリキュラムが用意されています。「この期間でここまでスキルを身につける」という目標が明確なので、独学のように学習のペースや進行が曖昧になりません。
例えば、「3か月でWebアプリを開発できるようになる」など、期限付きのゴールが設定されているため、モチベーションも維持しやすくなります。計画通りに進めることで、効率よく必要なスキルを習得できます。
② 質問できる環境があるので、つまずきにくい。
独学で挫折しやすい原因の一つが「エラーやバグで行き詰まること」。スクールでは経験豊富なメンターや講師に直接質問できるため、つまずいてもすぐに解決できます。
この「すぐ解決できる環境」は、初心者が安心して学習を続けられる大きなポイントです。
③ 仲間やメンターがいることで孤独感が軽減される
独学だと感じやすい孤独感も、スクールなら軽減することができます。
同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨する中で、学びの楽しさを共有したり、励まし合うことができるからです。特に挫折しそうなとき、仲間の存在は大きな支えになります。
私も現在スクールで学んでいた時の仲間と連絡を取り合ったり、たまに食事にいったりしています。自分と同じようにエンジニア転職を目指していて、似た価値観の方が集まるのでとても居心地も良かったです。
④ スクールの中には転職保証付きのものもある
一部のスクールでは、一定の条件を満たせば転職保証がついているものもあります。
「学んだけれど次のステップが分からない」という状況を防ぎ、キャリアチェンジを具体的にサポートしてくれるので、安心感があります。
ただしスクールは「できるなら」の選択肢
スクールは魅力的な選択肢ですが、誰にでもおすすめできるわけではありません。以下のような注意点もあります。
① 費用が高いことがネックになる場合も。
スクールの費用は決して安くはありません。数十万円以上かかることも多く「費用対効果が見合わないのでは?」と感じる人もいるでしょう。
そのため、金銭的に無理をしない範囲で検討することが大切です。
② 必ずしもスクールが成功を保証するわけではない(自走力がないと挫折の可能性も)
スクールに通うだけで全てが解決するわけではありません。自分で調べて学び続ける「自走力」がなければ、スクールでも挫折する可能性はあります。
「教えてもらうだけで終わる」のではなく、学んだ内容を活かす意識が必要です。
③ スクールに通う前に最低限の基礎力を独学で身につけておくのが大事
商品に対する色々な価値観はあるかと思いますが、個人的には「スクールに全部丸投げすればスキルが身につく」みたいなマインドは良くないと思います。なぜなら、独学中であっても転職できたあとでもエンジニアとしての「自走力」がないと通用しないからです。
HTMLやCSSの基礎知識、プログラミングの基本的な考え方を独学で学んでおくと、学びの効率が大幅にアップします。
たとえば、私はスクールに通う前に、ドットインストールとYotubeでざっとHTML/CSSの触りだけを勉強しておいたため、スクールでの最初の理解は割とスムーズに進めることができました。(後半に進むにつれて苦労しましたが…)
スクール選びのポイント
もしスクールを検討するなら、以下のポイントをチェックしてください:
- 実績:そのスクールがどれだけの卒業生を輩出しているか。
- サポート体制:質問のしやすさ、カリキュラムのわかりやすさ。
- 費用と内容のバランス:高い費用がかかるなら、その価値があるかどうかを冷静に見極める。
- 口コミやレビュー:実際に受講した人の体験談を調べる。
スクールは決して必須ではありませんが、「効率よく、確実に学びたい」「独学に不安を感じている」という人にとっては有力な選択肢です。
一人で悩む前に、一度検討してみる価値はあるでしょう。
ちなみに私が通っていたプログラミングスクールは「テックアカデミー」です。カウンセリングは無料なので一度相談してみるといいかも。
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